日本のソウルシンガー。心を奮わせるSOUL OF JAPAN
ソウルミュージックはゴスペルやブルースをもとに、1950年代から1960年代にアメリカで発展してきました。
日本ではザ・キング・トーンズやシャネルズの流れを筆頭に、さまざまな形でポップスにも取り入れられています。
この記事では、心を鷲掴みされるような日本のソウルシンガーを特集!
パワフルさはもちろん、豊かなグルーヴや体を揺らすリズム、心地よさも感じられるソウルフルなボーカリストの魅力をたっぷり聴いていきましょう!
もくじ
- 日本のソウルシンガー。心を奮わせるSOUL OF JAPAN
- 感謝の歌ORITO
- 恋人~路(交差点)鈴木雅之
- グッド・ナイト・ベイビーザ・キングトーンズ
- The Rover田島貴男(ORIGINAL LOVE)
- スローバラード忌野清志郎
- 古い日記和田アキ子
- O2 feat. AI福原美穂
- Make the ChangeNao Yoshioka
- ランナウェイシャネルズ(ラッツ&スター)
- Bring me up !久保田利伸
- TAXI鈴木聖美
- ハピネスAI
- 白昼夢椎名純平
- Higher LoveMISIA
- ペイパー・ムーン大橋純子
- SOUL SPIRIT PartIIバブルガムブラザーズ
- シング・マイ・ソウル上田正樹
- ソウル・レイディ《SOUL LADY》弘田三枝子
- FareNaz
- 熱いものSoul Lovers
日本のソウルシンガー。心を奮わせるSOUL OF JAPAN
感謝の歌ORITO
オーティス・レディングさんやアル・グリーンさんを感じさせるメンフィスソウルを歌うソウルシンガーがORITOさんです。
1995年にアルバム『SOUL JOINT』でデビューし、日本のソウルシーンをけん引してきました。
アル・グリーンさんを見いだしたウィリー・ミッチェルさんにも認められた実力者なんですよね。
残念ながら2008年に43歳の若さで急逝してしまいましたが、現在でもリスペクトされ毎年トリビュートライブが開催されているんです。
(濱田卓也)
恋人~路(交差点)鈴木雅之
サングラスに口ひげが特徴的な日本のソウルシンガーといえば、鈴木雅之さんです。
1975年にコーラスグループのシャネルズ、のちのラッツ&スターを結成した、日本のソウルシーンをけん引する大ベテランですよね。
グループ時代には『ランナウェイ』『め組のひと』、ソロになってからは『恋人』や姉である鈴木聖美さんとのデュエット曲『ロンリー・チャップリン』などのヒット曲をリリースしています。
リズム&ブルースやドゥーワップに影響を受けた、渋く艶やかな歌声が魅力なんですよね。
(濱田卓也)
グッド・ナイト・ベイビーザ・キングトーンズ
ドゥー・ワップのコーラス・スタイルを日本に広めたのグループの一つがザ・キング・トーンズです。
ドゥー・ワップとはゴスペルから発展して生まれたジャンルで、リードボーカルと独特の合の手を入れるコーラスによって構成されています。
ザ・キング・トーンズは『グッド・ナイト・ベイビー』や『暗い港のブルース』などの代表曲があり、その他にもザ・プラターズの『オンリー・ユー』やライチャス・ブラザース『アンチェインド・メロディー』などの名カバーも残しました。
(濱田卓也)
The Rover田島貴男(ORIGINAL LOVE)
田島貴男さんはソウルやブルース、ジャズなどをルーツに持つバンドであるORIGINAL LOVEを結成し、渋谷系の代表的なグループであるピチカート・ファイヴのボーカルも務めた人物です。
唯一無二の粘りのある妖艶な歌声が魅力なんですよね。
ORIGINAL LOVEとしては1993年リリースの『接吻』を大ヒットさせています。
現在は田島さんのソロプロジェクトとなっていてジャズギターの影響を強く前に押し出したプレイスタイルに変わっていますが、ファンキーでオシャレなサウンドは健在です。
(濱田卓也)
スローバラード忌野清志郎
RCサクセションを結成した忌野清志郎さんは、キング・オブ・ロックと呼ばれるほどロックを語るうえで欠かせない人物です。
しかしその根底にはソウルやブルースの影響があるソウルシンガーでもあるんです。
忌野さんの歌唱法からはオーティス・レディングさんの影響を感じられ、ライブではファンクの帝王ジェームス・ブラウンさんのステージングを再現したこともあります。
1992年にはオーティス・レディングさんのバックバンドとして活躍したブッカー・T&ザ・MG’sを起用したアルバム『Memphis』をリリースしています。
(濱田卓也)
古い日記和田アキ子
タレントや司会者として知られる和田アキ子さんは、『古い日記』や『笑って許して』、『あの鐘を鳴らすのはあなた』などの名曲を世に送り出したソウルシンガーでもあります。
デビュー時のキャッチコピーは「和製リズム・アンド・ブルースの女王」。
アレサ・フランクリンさんやレイ・チャールズさんなどの60年代ソウルの影響を感じさせる、パワフルな歌声とサウンドが特徴的なんですよね。
2008年にはニューヨークにある有名クラブの「アポロシアター」で、日本人・東洋人のソロ歌手としては初となる単独公演を実現させています。
(濱田卓也)